22.選手の最低賃金(ミニマムサラリー)はいくらですか?
ミニマムサラリー契約の金額は、ミニマムサラリースケールに基づいています。
複数年のミニマムサラリー契約の場合は下の表を斜めに読んでください。
例えば、5年目の選手が3年契約を結んだ場合、契約1年目のサラリーは5年目のベテラン選手の1年目のサラリーとなり、契約2年目のサラリーは6年目の選手の2年目のサラリーとなり、契約3年目の給料は7年目の選手の3年目のサラリーとなります。
2021−22シーズンのミニマムサラリースケール
※選手は、レギュラーシーズン中に1日以上、チームのアクティブリストまたはインアクティブリストに登録されると、経験年数1年とカウントされます。
これには10日契約やツーウェイ契約を結んでいる選手も含まれます。
2017-18シーズンのミニマムサラリースケールは、CBAによって取り決められました。
その後の各シーズンのミニマムサラリーは、サラリーキャップの上昇(下降)率を前シーズンのミニマムサラリーに適用して決定されます。
例えば、2017-18シーズンから2018-19シーズンにかけてサラリーキャップが4%上昇した場合、ミニマムサラリーも2017-18シーズンから2018-19シーズンにかけて4%上昇することになります。
過去のシーズンのミニマムサラリーはこちらをご覧ください。
ミニマム契約を結んでいるプレーヤーは、サラリーの前払いや繰延報酬(115番参照)、トレードボーナス(97番参照)、 Exhibit 10ボーナス(83番参照)などを受け取ることができます。
ローンやその他のタイプのボーナスは受け取ることができません。
2wayプレーヤー(82番参照)は、親チームに帯同している1日ごとに、NBAのルーキーミニマムサラリー(NBAの経験年数は問わない)を受け取ります。
傘下Gリーグチームに所属している場合は、そのシーズンのGリーグスケールサラリーを日割りで受け取ることになります。
ミニマムサラリーは、レギュラーシーズンの初日から日割り計算となります(28番参照)。
現行のCBAより前に結ばれた契約で、適用されるミニマムサラリーを下回るサラリーの場合は、適用されるミニマムサラリーに自動的に修正されます。
NBA4年目以上の選手が、ミニマムサラリーの1年契約、10日間契約、Rest-of-Season契約を結ぶ場合、リーグはその選手のサラリーの一部(3年目の選手のミニマムサラリーを上回る金額)をチームに払い戻すことになっています。
例えば、2017-18シーズンの3年目の選手のミニマムサラリーは1.471382Mなので、11年目の選手のミニマムサラリーが2.238652Mの場合、リーグはチームに0.857270Mを払い戻すことになります。
チームサラリーに含まれるのは3年目のミニマムサラリーのみで、選手のサラリーの満額は含まれません。
この仕組みは、チームが若い選手よりも高いという理由で高齢の選手との契約をためらわないようにするためにあります。
その他、ミニマム契約のリーグの負担について
- シーズン中に選手が解雇された場合でも、その選手が3年目の選手のミニマムサラリーより多くのサラリーをもらっていれば、チームは払い戻しを受けることができる
- シーズン途中でトレードされた場合は、それぞれのチームに在籍した日数に応じて日割り計算される
- Rest-of-Season契約(28番参照)の場合は、払い戻しの基準額(3年目の選手のミニマムサラリー)自体が日割りで計算される
例えば、2017-18シーズンの3年目の選手のミニマムサラリーは1.471382Mで、177日間のレギュラーシーズンの60日目に11年目の選手とRest-of-Season契約を結んだ場合、リーグは1.471382Mの117/177である0.972608Mを超えて支払われたサラリーをチームに払い戻す
日割り計算された0.972608Mの金額もチームサラリーに含まれる